出前館の業務委託は稼げない?原因と稼ぐために実践すべきこと

近年では、出前館の配達員で稼いでいる方が多く、特に業務委託(個人事業主)として働く方が増えています。

出前館には、個人事業主として働く業務委託と、直接雇用の2種類があるため、どちらの方が稼げるのか気になる方もいるでしょう。

  • 業務委託については稼げないという口コミも多いが本当?
  • 雇用形態に迷っている
  • 出前館の業務委託として配達員をしているが稼げない

収入に関して不安がある方や悩みを持つ方に向けて、出前館の業務委託は稼げないのか、稼げない原因や収入アップの方法を解説します。

出前館の業務委託の平均収入

出前館の業務委託は、配達の報酬が1件ごとの固定制です。配達エリアごとに、1件あたりの報酬が決められています。

関東エリア(東京・神奈川・埼玉・千葉):715円(税込)
その他エリア:660円(税込)
沖縄エリア:550円(税込)

出前館の業務委託で配達をした場合、関東エリアは件につき約715円、そのほかのエリアは件につき約660円です。

ほかのフードデリバリーサービスは、配達状況や注文数などで報酬が変動しますが、出前館の業務委託配達員は報酬が決められています。

配達エリアは拠点ごとに決まっているため、東京都内のエリアで1時間3件配達すれば時給は約2,100円にものぼります。

加えて、キャンペーン中には特別報酬が加算され、配達する場所が近ければ数件周れることもあるため、さらに収入がアップするでしょう。

出前館の業務委託配達員が稼ぎやすいエリア

業務委託の配達員として稼げるエリアは、注文数が多い場所です。

長い時間配達をしていれば件数そのものは増えますが、そもそも注文数が少ない場所で1日働いていても効率が悪いです。

時給計算をすると、ほかのアルバイトをしていたほうが稼げたといったことがないように、注文数が多く稼げるエリアを見極めることが大切です。

稼ぎやすいエリアの特徴

業務委託の配達員が稼げるエリアの特徴は、3つ挙げられます。

  • 家族で暮らしている方が多い住宅街
  • 出前館を利用している飲食店が多い繁華街
  • 飲食店やオフィスが多いターミナル駅

住宅街や繁華街、大きな駅の周辺は注文数が多いため、業務委託の配達員でも稼げるでしょう。

なお、地域ごとに差はあるものの、基本的には都心と郊外を比較すると都心のほうが稼ぎやすいです。

自分の家の周りでは注文数が少ないと感じる場合は、大きな駅に移動して配達をするのもおすすめです。
駅まで移動しなければなりませんが、効率的に稼ぐためにも多少の移動は必要です。

配達員が多いエリアにも積極的に行こう

注文数が多い場所は、ほかの業務委託の配達員も多く集まります。
しかし、配達員が多いという理由で稼ぎやすいエリアを避けないようにしましょう。

配達数を増やすためには、ほかの配達員と競争することも重要です。

業務委託を始めたばかりの方は思うように注文を受け付けられないことがありますが、何度も配達を行い、地域に詳しくなると効率も上がります。

配達員が少ないエリアに行くのではなく、稼げる地域で配達に慣れることが大切です。

出前館の業務委託で稼げない理由

業務委託で稼げない理由は配達リクエストを受け付けられない待機場所を間違えているといったことが挙げられます。それぞれ詳しく見ていきましょう。

稼げない理由その1:配達リクエストを受け付けられない

出前館の配達リクエストの受注は、早い者勝ちです。

そのため、ほかの配達員が先に配達リクエストを受けてしまうと受注できません。
現在は業務委託の配達員が増加傾向にあるため、ライバルも増えています。

稼げない理由その2:オーダーが入らない

自分のドライバーアプリにオーダーそのものが入らないのも、稼げない理由です。

出前館の配達リクエストは早い者勝ちですが、オーダーが入った飲食店から一定の範囲内にいる配達員に通知が来ます。

リクエストを受けられる配達員がいないと、少しずつリクエスト通知の範囲が広がります。

つまり、オーダーが入った飲食店の近くにいないと、リクエストそのものが鳴らないのです。

出前館の業務委託で稼げないときの対処法

出前館の業務委託で稼ぐためには、キャンペーンを活用すること、接客態度を意識するなど、いくつかの対処法を実践しましょう。

オーダーを受注できる状態にも関わらず稼げないときに行うべき対処法を紹介します。

キャンペーンをチェックする

出前館では初回配達料無料や、割引キャンペーンなどを実施しています。半額キャンペーンを行っていたときには、対象の店舗が毎週入れ替わり、3ヶ月程度実施されていました。

出前館は、オーダーが入った飲食店の周辺にいる配達員に配達リクエストが届く仕組みになっているため、キャンペーンの対象店舗の近くにいればリクエストを受けやすいです。

配達リクエストがないときは、キャンペーンの対象になっている店舗の近くに行きましょう。
ただし、キャンペーンの対象の飲食店は注文が多く、調理の待ち時間も長くなります。

ほかの配達リクエストがあるときには、キャンペーンの対象の飲食店の配達は行わないという方法も有効です。

どのような方法であっても、キャンペーン中は店舗ごとの注文数が偏るため、どの飲食店でキャンペーンをしているのかをチェックすることは重要です。

コミュニケーションスキルを身につける

出前館の業務委託で月に100万円以上を稼いだことがある配達員は、「コミュニケーションスキルを身に付けることを重視した」と話していました。

例えば、注文者に料理を渡す際にスマートフォンなどは持たず両手で渡すこと、現金払いの方にはお札を揃えて渡すなどです。

対応が丁寧だとリピートしてくれることがあるため、接客術やコミュニケーションスキルを磨くことも重視しましょう。

配達車両を選ぶ

出前館の業務委託では、125cc以下のバイクもしくは自転車で配達する方が多いです。

連日、長い時間配達をする場合は体力を消耗しにくいバイクが良いですが、配達エリアの特性や働く時間などに合わせて選びましょう。

例えば、郊外で配達をするときには移動距離が長いためバイクを使う、1日中配達をする場合は体力を消耗しにくいバイクまたは電動自転車を使う、繁華街や細い道を配達することが多いのであれば自転車を使うなどです。

バイクにも自転車にもメリットやデメリットがあるため、どのくらいの期間働き続けるのかや、エリアの特徴などをふまえて車両を選ぶと、効率良く稼げます。

いくつかの拠点に配達員として登録する

出前館の業務委託はほかのフードデリバリーサービスとは異なり登録している拠点のエリア内でのみ配達ができます。

ただし、業務委託サポートに申請すればいくつかの拠点に登録することが可能で、都度エリアを選択できます。

特に東京といった都心部では隣接するエリアが多いため、配達する可能性があるすべての拠点に登録しておくと良いでしょう。

また、拠点ごとにブーストの倍率に違いがあります。いくつかの拠点に登録をすると、高いブーストを選択して配達できるでしょう。

ひとつの拠点だけではなく、選択肢が多いと稼ぎやすいです。

ブーストで高報酬を狙う

出前館の業務委託では、配達単価が上がるブーストキャンペーンを行っていることがあります。

ブーストキャンペーン中は、平日で1.2倍、休日は1.4倍などに報酬が上がるため、1件あたりの報酬が高くなることが魅力です。

ブーストキャンペーンは注文数が増えるタイミングで行われますが、日時が公表されません。

自分が配達員をする日にブーストキャンペーンをやっていたら、積極的に配達リクエストの受注数を増やしましょう。

雨の日に配達をする

出前館の業務委託は、雨の日に配達すると稼げる可能性が高いです。

ほかの配達員が少なくなるためライバルが減ること、外に出たくない方が多くフードデリバリーを利用する方が増えることなどが理由です。

また、インセンティブも発生しやすいでしょう。様々な理由が重なり、雨の日は稼ぎやすいです。

ただし、雨の日は事故も起こりやすいため十分に注意が必要です。

現金支払いに対応する

お釣りを用意したり現金のやり取りをしたりといった手間を増えるものの、配達リクエスト数が増えます。

受注数が増えるため、稼ぎやすくなるでしょう。

スマートフォンは2台持つ

配達の待機をしているときも配達しているときも、配達リクエストが入った際には受注することが大切です。

配達中や運転中はスマートフォンの画面を地図にしていることが多いため、リクエストをチェックするのは難しいといえます。

そのため、スマートフォンをもう1台契約して、地図専用とリクエスト画面専用で使い分けるのがおすすめです。

ただし、運転中はリクエスト画面を見ると事故を起こす可能性があるため十分に注意が必要です。

クエスト画面を確認する際には、信号待ちで止まっているときに確認しましょう。

ほかのフードデリバリーサービスにも登録する

出前館は配達リクエスト数が多いため、ランチタイムやディナータイムにほかのフードデリバリーサービスの配達員と掛け持ちするのは難しいです。

しかし、午前中や夕方など、比較的配達リクエスト数が少ない時間帯であれば待機時間が増えます。

1日中配達員として働く場合は、ランチタイムやディナータイムは出前館、午前中や夕方はほかのフードデリバリーサービスの配達員をするのも良いでしょう。

出前館の配達員は3つの働き方がある

出前館の配達員は、アルバイト、直接の業務委託、法人の業務委託に分かれています。

アルバイト:出前館との雇用契約を結ぶ。シフト制、時給制、配達に使う備品が支給される
直接契約の業務委託:出前館と直接契約。働く時間は自由で件あたりの固定報酬。配達時にかぶる帽子以外は自分で用意
法人の業務委託:出前館の代理店の法人と契約。働き方は直接契約の業務委託と同じ

どの働き方が稼げるのか?

稼ぎやすいのは、業務委託です。出前館の業務委託の報酬は1件あたり固定性で、インセンティブやブーストの発生で1件1,400円以上になることもあります。1時間に2~3件程度配達をすれば、高収入を狙えるでしょう。

業務委託で働くまでの流れ

出前館の業務委託配達員として働くためには、テストを受ける必要があります。具体的な流れは次の通りです。

1.出前館の配達員募集ページからWEB説明会への参加を予約
2.メールで届く「研修動画の閲覧」と「理解度チェックテスト」を受ける
3.説明会に参加した後、必要書類をアップロードする
4.採用されたら、拠点で説明を受ける

現在、説明会はZOOMで行われています。

出前館から貸し出されるのは、ロゴが入った帽子と領収書だけです。そのため、ほかの備品は自分で用意しなければなりません。

  • スマートフォン
  • 配達用車両
  • 配達用バッグ

配達に使うバッグは、ロゴを隠せばほかのフードデリバリーサービスのバッグを使用しても問題ありません。
また、スマートフォンホルダーやモバイルバッテリー、緩衝材なども持っておくと便利です。

出前館の業務委託でよくある質問

出前館の業務委託で働くうえで、疑問を抱きやすいことを紹介します。

稼働時間や、ほかのフードデリバリーサービスとの違いなどを確認しておきましょう。

配達時間は何時から何時までですか

出前館の業務委託で配達できるのは基本的に9時~23時で、エリアごとに若干違いがあります。配達件数は制限がないため、好きなだけ配達できます。

ウーバーイーツとどちらが稼げますか

出前館は1件当たりの固定制ですが、報酬額が高いことが魅力です。

ウーバーイーツは「飲食店から商品を受け取る料金+注文者へ商品を届ける料金+配達距離料金-ウーバーイーツへ払う手数料」で計算されます。
平均時給は1,500円といわれていますが、数件配達をして稼げる金額です。

都心部であれば、出前館で2回配達すれば稼げる時給です。
そのため、効率良く稼ぐことを重視するのであれば出前館の業務委託のほうが良いでしょう。

出前館で稼げない原因を知って効率良く配達しよう

出前館の業務委託の配達員は早い者勝ちのため、配達リクエストを受注できていなかったりオーダーが入らないエリアにいたりすると稼げないことがあります。
稼げないのには理由があるため、問題点を解消して稼ぐための方法を実践しましょう。