出前館配達員の仕組みとは?仕事内容や配達報酬を詳しく紹介!

デリバリーフードサービスの配達員の仕組みは分かりにくい部分も多々あります。「出前館の仕事内容や報酬体系は?」といった、基本的な部分に疑問を抱えている方もいるでしょう。本記事では、出前館配達員の仕組みに関して、紹介していますのでぜひ参考にしてみてください。

本記事で分かること

・2種類の出前館配達員(アルバイトと業務委託)

・出前館配達員の仕事内容

・出前館配達員の報酬体系

出前館の配達員の仕組み

 

出前館の配達員として働くには、「アルバイト」と「業務委託」の2種類の働き方があります。ここでは、「アルバイト」と「業務委託」を比較することで、違いを明確にしていきたいと思います。

雇用関係の有無

・アルバイト:出前館と直接の雇用関係がある

・業務委託:出前館と直接の雇用関係がない(個人事業主)

まず、アルバイト配達員と業務委託配達員の大きな違いは、雇用関係があるかどうかです。

アルバイト配達員の場合、出前館と直接に雇用関係が成立するため、社会保険に加入できます。また、納税も会社が行ってくれます。

一方で、業務委託配達員の場合、直接的な雇用関係がなく個人事業主という扱いになるため、社会保険に加入できません。また納税も自分でしなければいけません。色々と面倒ですが、業務委託配達員は、働けば働くだけ稼げるし、かつ自由に働くことができます

アルバイトと業務委託の違い

アルバイト 業務委託
雇用形態 雇用契約あり 雇用契約なし
報酬制度 時給制(900~1300円程度)

交通費支給あり

歩合制(1回の配達で550円~715円)

交通費支給なし

給料 日払い・週払い可能 月2回(5日と20日)
働けるエリア 全国 指定エリアのみ
制服 あり あり
バック 支給あり 支給なし
車両 あり なし

アルバイト配達員は、制服やバック、車両は全て会社から支給されます。そのため、初期費用は全くかかりません。一方で、自由に働けず、給料も一定なので、安定を求めている方向きです。

業務委託配達員は、車両やバックなど自分で購入する必要があるため、ある程度の初期投資が必要になってきます。他方、自由に働くことができ、稼働すればするほど稼げる仕組みになっています。ガッツリと稼ぎたいという方向けです。

出前館アルバイト配達員の特徴

給料は時給制

出前館の配達員は時給制です。地域によって異なってきますが、だいたい時給900円~1300円程度。1時間に2~3件配達できるのであれば、業務委託配達員のほうが稼げるでしょう。

ピークタイム時以外に稼働しても、安定した収入を得ることができます。配達のライバルが多いから、稼げなくなるといったことも起きません。あまり状況によって左右されないという点が、アルバイト配達員の特徴といっていいでしょう。

配達で利用する車両やバックは支給される

アルバイト配達員であれば、車両やバックは出前館で借りることが可能です。自転車や配達に利用できるバックをもってなかったとしても、すぐに稼働することができます。

出前館業務委託配達員の特徴

給料は固定報酬制

出前館業務委託配達員の報酬は、「1件〇円」という固定報酬制です。たとえば、東京は715円で、大阪は660円。

もし、1時間に2~3件配達することができる場合は、時給1300円を超え、アルバイト配達員よりも稼げるようになります。

配達エリアは限られている

出前館業務委託配達員は、募集しているエリアでしか登録できません。

地方 都道府県
北海道・東北 北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県
関東 茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県
中部 新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県
近畿 三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県
中国・四国 鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県
九州・沖縄 福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県

2022年8月1日現在募集されている地域は上のようになっています。

車両やバックは自分で準備しなければいけない

業務委託配達員は、配達に利用する車両やバックを自分であらかじめ準備しておかなければいけません。

出前館で利用できる車両は次の4つです。

  • 自転車
  • 原付バイク
  • 125cc超バイク(事業用車両)
  • 軽自動車(事業用車両)

出前館配達員の仕組み(仕事内容・配達方法)

出前館の仕事内容はいたってシンプルです。「注文者から依頼を受け、加盟店で注文品を受け取り、注文者まで届ける」これだけです。

➀出前館配達アプリを起動させ、待機する

➁依頼が届くと、システム画面にリストが表示される

③加盟店に移動し、商品を受け取る

⓸注文者の元で商品を届ける

注意するべき点は、注文を受注する順番は、早い者勝ちなところです。出前館に入っている注文が掲示板のような画面にリストとして表示されます。その中から、自分が配達したいものを選択。

同じように、待機している配達員が他にいる場合は、その配達員は早押しのライバルになります。どの仕事を受けるか迷っていると、すぐにライバルに案件を取られてしまいます。

移動にかかる時間などをとっさに判断して、他の配達員よりもはやく受注する必要がでてくるのです。

車両は自転車かバイク

出前館の配達方法は、基本的には「自転車」か「バイク」の2択でしょう。どちらがいいのかという点に関しては、状況によります。

たとえば、都心であれば、配達距離が短くなる傾向にあるので、自転車のほうがいい場合があります。一方で少し郊外に行けば、配達距離が比較的長くなりバイクのほうが効率的と言えます。

自転車であれば、維持費はかからないし、なんといっても小回りがききます。バイクは、体力の消耗が少なく、自転車よりも楽に配達ができます。つまり、自転車もバイクも一長一短です。

また、自転車とバイク両方とも登録しておけば、日によって使い分けることも可能です。

自分が稼働するエリアの状況をふまえ、また、自転車とバイクのメリット・デメリットを考慮した上で選択するのがいいでしょう。

出前館配達員の仕組み(配達報酬)

出前館配達員の仕組み(配達報酬)

 

2022年8月1日から配達報酬制度が変更される

2022年8月1日から、出前館の1件あたりの配達報酬が変わります。変更の理由は、長距離配達を受ける際の不公平感をなくし、距離に応じた対価を調整するためです。

新しい報酬体系の計算方法

【変更前】

基本報酬×ブースト率

変更後

(基本報酬+距離報酬)×ブースト率

変更前と変更後は上の計算式のようになっています。変更後の(基本報酬+距離報酬)は「距離別委託料」と呼ばれており、加盟店から注文先までの距離が1km以上の場合は、距離報酬が基本報酬に追加されます

出前館の基本報酬

出前館の配達報酬は、エリアによって異なってきます。

旧基本報酬 新基本報酬
東京・神奈川・千葉・埼玉 715円 600円
沖縄 550円 550円
上記以外の道府県 660円 550円

出前館の距離別委託料

出前館の距離別委託料も、エリアによって違ってきます。

加盟店から注文先までの距離 東京・神奈川・千葉・埼玉 それ以外の道府県
1km未満 600円 550円
1km以上2km未満 660円 600円
2km以上3km未満 750円 670円
3km以上 870円 770円

旧報酬体系と新報酬体系を比較した時に、配達距離が2km以上になるとどのエリアでも、新報酬体系のほうが報酬が高くなります

まとめ

まとめ

本記事では出前館配達員の仕組みに関してご紹介しました。配達報酬が8月1日から変更になったり、分かりにくい部分もあるかと思います。

知名度でいうとまだウーバーイーツに分があるかと思いますが、出前館も報酬が一番良かったりして、どんどんと世に浸透してきました。

この機会に、出前館配達員に一度挑戦してみるのもいいのではないでしょうか。