出前館とウーバーイーツどっちが稼げる?報酬システムの違いと稼ぐコツ

出前館とウーバーイーツどっちが稼げる?報酬システムの違いと稼ぐコツ

フードデリバリーサービスの配達員で働きたいと考えている方は、ウーバーイーツと出前館どっちが稼げるのか知りたいという方も多いでしょう。

  • 時給換算するといくらぐらい差があるのか?
  • 効率良く稼げる方法はあるのか?

配達員で生計を立てようと考えている方にとっては、特に重要なポイントです。

そこで、出前館とウーバーイーツの収入や、どっちが稼げるのかについて紹介します。

※記事内の金額はすべて税込です。

出前館とウーバーイーツはどっちが稼げるのか?

出前館の配達員の時給は約1,800円、ウーバーイーツの時給は約1,500円です。

ただし、エリアごとに違いがあるため注意しましょう。出前館とウーバーイーツどっちが稼げるのかは、結論でいうと出前館です。

ただし、出前館とウーバーイーツで収入の差があるのは、稼げるシステムが違うためです。

ウーバーイーツの報酬システム

ウーバーイーツの報酬システム

ウーバーイーツの配達員(配達パートナー)は、複数の項目によって稼げる金額が変動することが特徴です。ウーバーイーツの配達員の仕組みは、「基本報酬-手数料
+インセンティブ」
です。

さらに、基本報酬は以下の3つで構成されています。

  • 飲食店で料理を受け取った際の受け取り料金
  • 注文した方に料理を届けた際にもらう受け渡し料金
  • 移動距離に合わせて変わる距離料金3つの要素をプラスしたのが、基本報酬です。さらに、基本報酬の内訳とサービス手数料は、地域ごとに違いがあります。
都道府県 受取料金 受渡料金 距離料金 サービス手数料
埼玉県/千葉県 300円 170円 150円/km 35%
東京都 265円 125円 60円/km 10%
神奈川県 250円 120円 60円/km 10%
愛知県/福岡県/京都府/大阪府/兵庫県 215円 105円 60円/km 10%

ウーバーイーツのインセンティブシステムとは

ウーバーイーツの配達員には、インセンティブシステムがあります。インセンティブは、クエスト、ブースト、ピーク料金、チップの4種類に分かれています。インセンティブシステムの例は以下のとおりです。

クエスト:「●日間で●件配達で1000円」など
ブースト:「●時~●時は基本報酬が1.2倍」など
ピーク料金:「●時~●時は基本報酬に+150円」など
チップ:「注文者から注文料金の●%支払う」など

出前館の報酬システム

出前館の報酬システム

出前館の報酬システムはウーバーイーツと異なり複雑ではないため、計算しやすいです。エリアごとに配達報酬が決められていることが特徴です。

東京、神奈川、千葉、埼玉に属する拠点の1件の配達報酬: 715円×インセンティブ1.1~3倍
上記以外のエリアの拠点の1件の配達報酬:660円×インセンティブ1.1~3倍
沖縄エリア:550円×インセンティブ1.1~3倍

ウーバーイーツよりも出前館の方が稼げる

ウーバーイーツよりも出前館の方が稼げる

配達エリアは、出前館よりもウーバーイーツのほうが広いことが特徴です。そのため、出前館のエリア外に住んでいる場合には、ウーバーイーツの配達員をするのが良いでしょう。
出前館の配達エリアに住んでいる場合には、出前館のほうが稼げるといえます。配達距離は平均して1.7kmであり配達報酬も高いため、効率的に稼げるでしょう。
また、サポート体制が整っているため、初めてフードデリバリーサービスの配達員をする方でも安心して働けます。拠点に常にスタッフがおり、いつでも電話やメールで問い合わせも可能です。

出前館のほうが稼げる主な理由
①移動距離が短いから時給換算すると高くなる
②スタッフのサポートがあるから稼げるコツを教えてもらえる

配達員として働くことに不安がある方は、ウェブ説明会を受けてみるのも良いでしょう。
ウーバーイーツと出前館どっちが稼げるのか、具体的にどのくらい稼げるのかを見極めたり、注意点や配達ルールなどの説明も受けられたりします。説明会に参加して働きたいと感じた場合には、そのまま配達員として登録することが可能です。

ウーバーイーツのほうが良いと感じた際には、登録せずに再検討しても問題ありません。

出前館の配達員で稼ぐ方法

出前館の配達員で稼ぐ方法

出前館とウーバーイーツでは、稼ぐコツに若干の違いがあります。まずは、出前館の配達員で稼ぐ方法・ポイントを見ていきましょう。

配達システムを把握する

出前館の配達員として稼ぐためには、配達システムを把握することが重要です。出前館で働く場合は差配システムと呼ばれるオリジナルの仕組みを理解しなければなりません。
ウーバーイーツといったほかのデリバリーサービスは配達依頼が自動で振り分けられることが一般的ですが、出前館は異なります。

出前館は専用アプリに配達依頼が表示されるため、自分が引き受けたいものを選ぶ仕組みです。

つまり、早い者勝ちで配達ができるのです。1件から最大で3件まで、同時に配達依頼を受けられます。

飲食店の住所と届け先の地域を覚える

出前館の配達のシステムでは、配達を受ける前に飲食店の住所と届け先のエリアを確認できます。
配達リクエストが表示されたら配達員が早いもの順で受けるため、効率良く配達できるリクエストかどうかをすぐに判断しなければなりません。

そのため、自分が配達する予定の飲食店や配達する地域の名前を覚えておけば、配達にかかる時間を計算しやすいでしょう。
届け時間に間に合うように、いくつものリクエストを同時に受け付けることも可能になります。

注文が多い飲食店をチェックする

出前館に登録している飲食店は、10万店舗以上です。

注文が入る飲食店や人気があるエリアは、偏る傾向にあります。出前館の配達員として働いた場合、配達距離は報酬に関係ありません。

1件ずつの固定報酬のため、注文が入りやすい飲食店やエリアで配達することがポイントです。

配達することに慣れてくると自分で把握できますが、配達拠点でスタッフに相談する方法も有効です。慣れるまでは、どの地域で待機したり配達したりするのが良いか相談してみましょう。

1時間以内の配達数を増やす

出前館の配達システムを把握すると、1時間以内の件数を増やせます。例えば、1時間以内に5件配達すれば、時給7,000円を目指せるのです。

そのため、表示される配達リクエストを上手に組み合わせることが重要です。

反対に、出前館の配達システムを活用できなければ効率良く稼げません。

現金配達に対応する

現金配達に対応すると、受けられる配達リクエストの件数が多くなります。出前館は、配達員が当日受け取った現金を拠点に渡さなければなりません。拠点に持って行く手間がかかるため、現金配達に対応しない方が多いです。

しかし、出前館は利用者の年齢層が比較的高く、現金で支払いたいというケースは珍しくありません。

そのため、現金配達に対応するだけで受ける配達リクエスト数が増える可能性があるでしょう。

ただし、リクエスト数が非常に多く配達員が足りない地域では、現金対応していると効率が悪いです。

自分が働くエリアに合わせて、現金配達に対応するかどうかを検討しましょう。

ウーバーイーツの配達員で稼ぐ方法

ウーバーイーツの配達員で稼ぐ方法

ウーバーイーツの配達員で稼ぐコツは、インセンティブシステムを活用することです。配達員で稼ぐ方法を簡単にチェックしていきましょう。

天気が悪い日に配達する

フードデリバリーサービスは、天気が良い日よりも天気が悪い日のほうが注文数が増えます。

また、雨の日に配達をする方が少ないため、配達リクエストも多いことがメリットです。

また、雨の日はインセンティブ報酬が高いことから、効率良く稼げるでしょう。

雨の日のクエストは4件配達すると400円加算、8回配達すると1,200円加算など、配達料にプラスして受け取れるため、天気が悪い日に積極的に配達すると稼げる可能性が高いです。

週末も配達をする

土日祝日は配達リクエスト数が増えるため、稼ぎやすいです。

ウーバーイーツが発表したデータによると、「平日と比較すると週末は80%程度注文数が増える」としています。

また、休日はインセンティブ報酬がつくことが多いこともポイントです。

インセンティブに関する告知は前の日の19時にメールで届くため、週末に予定がない場合はウーバーイーツで仕事をすると稼ぎやすいでしょう。

さらに、週末は住宅街での配達リクエストが多い傾向にあります。そのため、平日の日中はオフィス街、夜や土日祝日は住宅街をメインに稼働するのがおすすめです。

土地勘がある地域を選ぶ

ウーバーイーツは早く配達することがポイントなため、移動距離は短いほうが効率的です。

そのため、土地勘がある地域で配達をすると良いでしょう。住所を見るだけでどの辺りかが分かったほうが効率的です。

もしも土地勘がないエリアで働く場合は、大通り沿いを走ると道に迷いにくいでしょう。

出前館で稼ぐメリット!ウーバーイーツと異なる点は?

出前館で稼ぐメリット!ウーバーイーツと異なる点は?

どちらで配達員をするか迷っている方に向けて、まずは出前館で働くメリットを紹介します。

ウーバーイーツとの違いについても確認し、どちらが自分の働き方に向いているのか確認しましょう。

丁寧な研修制度があるため安心

出前館は、ウーバーイーツと比較すると研修制度が整っています。

出前館の拠点の常駐スタッフに研修をしてもらえて、配達の方法や注意事項などを丁寧に説明してもらえるため、初めて配達員をする方でも安心です。

さらに、配達員になった後も拠点のスタッフに相談ができる点もメリットです。

飲食店や届け先までの距離が短い

出前館は、拠点が決まっていることが特徴です。そのため、自分が登録している拠点以外のエリアは、別の拠点の配達員が担当します。

つまり、飲食店までの距離と、届け先までの距離が近いことが特徴です。ウーバーイーツと比較して移動距離が短いですが報酬が高いため、稼ぎやすいでしょう。

効率良く配達できる

出前館は拠点が決まっていることから、飲食店や届け先の住所を覚えやすいことがメリットです。

ウーバーイーツは拠点が決まっておらず様々なエリアに行くことになりますが、同じエリア内を配達するため、少しずつ住所を覚えられます。

短時間で、効率的に配達できるようになるでしょう。

ウーバーイーツの配達員になるメリット!出前館と異なる点は?

ウーバーイーツの配達員になるメリット!出前館と異なる点は?

出前館とウーバーイーツどっちが稼げるのかという疑問については、出前館の方が稼げます。

しかし、ウーバーイーツの配達員になることにはメリットもあります。ウーバーイーツの配達員のメリットと、出前館と違う点をチェックしてみましょう。

登録までがスムーズ

ウーバーイーツは、ウェブ上で簡単に配達員として登録することが可能です。

もちろん配達員としてのルールや規約は共有されますが、出前館とは異なり、拠点で細かい指導は行われません。すぐに働きたいと考えている方にとってメリットだといえるでしょう。

新鮮な気持ちで配達できる

出前館とは違い、ウーバーイーツは拠点がありません。そのため、自分が決めた場所に自由に行くことが可能です。

なかには、ウーバーイーツの配達員をしながら日本一周をしている方もいます。自転車やバイクで旅行はしなかったとしても、自分が知らない場所に自由に行けるのは楽しいと感じる方もいるでしょう。

出前館とウーバーイーツの配達員に関する良くある質問

出前館とウーバーイーツの配達員に関する良くある質問

配達員として働くにあたり、疑問を抱きやすいことを紹介します。

出前館とウーバーイーツの給料日はいつですか?

配達員をしていて、いつ報酬が支払われるのかは非常に重要なポイントです。

多くの仕事は月に1回給料日がありますが、配達員の場合は出前館とウーバーイーツで給料日が違います。

出前館とウーバーイーツの給料日は次のとおりです。

ウーバーイーツ:毎週水曜日
出前館:月末締め、5日支払い
15日締め、20日支払い

出前館は月に2回、ウーバーイーツは週に1回振り込まれるため、急な出費にも対応できるでしょう。

出前館とウーバーイーツを掛け持ちすると、毎週水曜日と隔週で報酬が振り込まれます。

出前館とウーバーイーツを掛け持ちしても良いですか?

出前館もウーバーイーツも業務委託のため、配達員をする場合はどちらかの会社だけしあ働けないということはありません。

つまり、出前館とウーバーイーツの両方に登録して、好きなほうを選んで働けます。

ただし、出前館は早い者勝ちで配達リクエストを受け付けるシステムであり、同時に出前館とウーバーイーツを同時にこなすのは困難でしょう。

そのため、日によって配達サービスを使い分ける方法が有効です。

出前館とウーバーイーツで働く際に必要な物は?

出前館もウーバーイーツもいずれの場合も、自転車またはバイク、配達用のバッグは最低限必要です。

また、スマートフォンのホルダーやモバイルバッテリーもあると良いでしょう。

服装や持ち物のルールは、それぞれの配達員として登録する際の規約を確認する必要があります。

稼げるのは出前館!報酬形態を理解して選ぼう

出前館とウーバーイーツどっちが稼げるのか?
結論は、出前館のほうが稼げる可能性が高いです。

しかし、報酬形態に違いがあり、ウーバーイーツはインセンティブ制度が充実しています。

また、配達リクエストの受け方、配達拠点の有無など違いが多々あります。特徴やメリット、デメリットなどを比較し、自分に適したほうを選ぶか、両方に登録して使い分けると良いでしょう。